Le Grand Bonheur パンのなかの大きな幸せ

大福あんぱん物語 第一章 誕生秘話編

1927年創業の老舗 ヨーロッパンキムラヤの大福あんぱんは、パリに渡って40年以上の歴史があります。

大福あんぱん ヨーロッパンキムラヤ二代目が、パリに住む大福好きの友人を驚かせようと、パンの中に隠して持っていったのが、この大福あんぱんの始まりです。

その大福は、日本に住むお母さんが、大福好きの息子に持っていって欲しいと二代目に頼んだものでした。 二代目は、どうやって持っていこうかと考えました。大福は雪のような真っ白な粉で覆われ、柔らかく、母のぬくもりがありました。それを一番伝わる方法で持っていきたかったのです。 二代目は、パリで“幸せ”の象徴とされる“ブリオッシュ”の生地で大福を包み焼き上げました。

パリで手渡されたパンを、普通のあんぱんだと思って食べた友人。 するとパンの中からは、お母さんから預かった大福が出てきたのです。 パンの中に包まれていたのは、母の想いと、良き友の想い、そして懐かしい“故郷”の風景でした。 友人はこのパンのなかに、大きな幸せがあることを見つけたのです。

フランスの諺で、“Le Bonheur est dans le pré”という有名な言葉があります。 “幸せはどこに?”という意味です。

その後、長い年月が経ち、日本からフランスへ渡った“あんパン”が、幸せはどこにあるのか?ということを私たちに
問いかけてくれました。 そして、私たちもこのパンのなかに、大きな幸せがあることを見つけたのです。
今では、日本の著名な文化人、日本を代表するアーティストにも愛され続け、その評判は世界へと伝わっています。

このパンを召し上がってくださった方々にも、この大きな幸せが届きますように・・・

大福あんぱん物語は三代目へと引き継がれ、「第二章 パリ編」へと続きます。

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