大福あんぱん誕生のおはなし
1927年創業の老舗 ヨーロッパンキムラヤの大福あんぱんは30年以上の歴史があります。
いたずら好きのヨーロッパンキムラヤ二代目が、パリに住む大福好きの友人を驚かせようと、パンの中に隠して持っていったのがこの「ヨーロッパンキムラヤの大福あんぱん」の始まりです。
その大福は、パリの友人のお母さんが、大福好きの息子に持っていって欲しいと二代目に頼んだものでした。
二代目は、どうやって持っていこうかと考えました。大福は雪のような真っ白な粉で覆われ、柔らかく、それを一番良い方法で持っていきたかったのです。
二代目はパン生地で大福を包み焼き上げました。
パリの友人へお土産だと手渡し、普通のあんぱんだと思って食べた友人。
するとパンの中からは、彼のお母さんのお土産の
大福が出てきたのです。
その友人は母のことを思い、故郷福井を懐かしんでくれました。
友人はこのパンのなかに、大きな幸せがあることを見つけたのです。
フランスの諺で、
“幸せは裏の牧場にある” Le Bonheur est dans le pré という有名な言葉があります。
私たちの当たり前のような日常の中に、幸せがあり、“幸せはすぐ近くにある”という意味です。
友人とパンを通して、私たちもすべてのことに感謝し、そしてそこに大きな幸せを感じました。
フランスの牧場、日本でよく見られる田園風景、太陽、水、大地、麦やお米を作る農家の方の想い、そしてパン職人の想いを含め、フランスと日本の二つの国の伝統的なお菓子がこの大切なことを教えてくれたのです。
こうして30年以上の間、日本の著名な文化人、日本を代表するアーティストにずっと愛され続け、その評判は口コミでだんだん広まっていったのです。